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米国大使  英国の伝統食批判

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■ 米国大使  英国の伝統食批判


2014年9月、米国のマシュー・バーズン(Matthew Barzun)駐英大使が、雑誌のインタビューで英国の伝統食を批判し物議を醸しているらしい。

同氏は、英ファッション誌タトラー(Tatler)の取材を受けた。
その際、理想のディナーパーティーを開くとしたらどんな料理を出すかと聞かれ、

「(出したい料理ではなく)私が出さない料理を答えましょう。ラム・アンド・ポテト(子羊のローストのジャガイモ添え)です。ここへ来てからラム・アンド・ポテトを180回は食べねばなりませんでした。限界というものがあり、私はもうその限界に達してしまったので」

と発言したというのだ。


この発言にコメンテーターたちは素早く反応。
英紙ガーディアン(Guardian)の芸能コラムニスト、スチュアート・ヘリテージ(Stuart Heritage)氏は「不興を買ってバーズン氏が辞任するとすれば──そうせざるを得ないだろうが──怒り狂った群衆が空港までの道を埋め着くし、ブーイングの嵐とジャガイモを車のフロントガラスに投げ付け、脅しの言葉を叫ぶだろう」と書いた。

英紙テレグラフ(Telegraph)で料理コラムを執筆するウィリアム・シットウェル(William Sitwell)氏は、英国のラム肉は「地球上で最高のラム」だと弁護し、さらに米国の料理を酷評して「反撃」した。
「シェフ、レストランから生産農家や小売店に至るまで──全て英国の愛国者だ──全員が、わが国の最も高貴な食材を、この男がいかにしてこうまで冒涜(ぼうとく)し得るのか、口汚くののしり返す前に息をのまざるを得なかった。その男がどこから来たかといえば、油ぎったフライドチキンとチーズグリッツ(トウモロコシ粉を粥状した上にチーズを混ぜたもの)、バーグー(肉や野菜が何でも入る濃いシチュー)、砂糖と脂肪がかかっただけのスプーンブレッドの国だ」


この記事を掲載したAFPは、バーズン氏の発言のタイミングも悪かったと解説している。
なぜなら、この後、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と共に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議のために向かったニューポート(Newport)は、ラムの名産地として知られる英ウェールズ(Wales)の街だったからだと。


元となる発言のニュアンスは、「おいしくない」ではなく、「数多く食べ過ぎた」だと思えるのだが、それでもこれだけの曲解したとも言える口汚い反発があるのは面白い。

どこの国のメディアも、文句を言いたいターゲットというものが存在し、そのミスを手ぐすね引いて待っているというモノなのだろう。
また、日本のメディア同様、英メディアについても”決して悪口を言わない相手”というものも存在しているのかどうかについては知りたいところだ。

これはメディア論における、立派な研究課題になるかもしれない。


AFP2014年9月5日
http://www.afpbb.com/articles/-/3025082
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[ 2014/12/18 01:06 ] 海外 | TB(0) | CM(-)
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